第22回 入賞作品
2018.01.23
写真コンテスト総評
今回は、ベテランたちが数年占拠してきた最優秀賞を新人がとり佳作にも新人が入ったことは、次回以降の入賞者に変化が起きそうな予感でした。特に最優秀賞の森本さんは数年来、佳作を出たり入ったりしていただけにベテランの壁を打ち破る力が付いたことを示しています。初めて顔を出した高木さんは、若いだけにコンテスト風ではなく普通の家族写真に“写メール”風のタイトルをつけ目を引きました。このコンテストに新しい風が起こる予兆です。 応募作品に登場する農家の人の高齢化のためか、元気が写っていないのが気になります。人々の喜怒哀楽まで写し込めるところまで踏み込めると、豊かな表情が映し出されるでしょう。今年も、棚田の作品が多数応募されました。しかし、過去に秀作力作が多数入賞しているため、これらを凌駕するものがありませんでした。写真愛好家に人気の棚田ですが、新しい視点や発想を模索してください。さらに写真愛好家たちが見過ごしがちな、新しい形の農業や農業法人なども記録していきたいものです。この面の作品が登場すると、長崎の農村が幅広く再現されるでしょう。次回を期待します。
審査委員長プロフィール
尾辻弥寿雄
1945年長崎市生まれ。
機関紙連合通信写真部を経て、2000年フリー。
日本写真家協会会員。
現代写真研究所講師。
最優秀賞作品
ここが好き
森本孝さん
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優秀賞
村祭り
金子善憲さん
堤干し(3枚組)
山口八郎さん
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特別賞
晩秋の牧場
田口美恵子さん
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佳作
中耕 除草が大切
吉田文子さん
近代化
高塚太喜さん
餌を求めて
貞包勝さん
初夏の円舞光
高尾愼次さん
も~らい☆
高木尚平さん
還(もどる)
森山浩隆さん
芋ハンター参上!
後田ゆみさん
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