第23回 入賞作品
2019.01.22
写真コンテスト総評
今年の審査は混戦模様となりました。上位3点はすんなり決まりましたが、佳作候補が20点近く残りました。どの作品が入っても不思議がないくらいの接戦です。テーマの設定や視点の当て方に光るものがありながらも、撮影やプリントなど表現技術に見劣りがしたり、逆に表現技術は「うまいな~」と思わず声が出るほどなのに、被写体やテーマ設定が弱かったりしていました。その中で抜け出したのは、被写体の特徴を強く打ち出した作品でした。 農村は驚くほどの変化をしています。それだけに古いイメージだけで見ると「長崎の農村」というテーマが小さくなります。このテーマには、時間という視点が含まれています。50年前にはトンネルやハウスという耕作方法は稀でした。30年前には獣害や耕作放棄地などの言葉も聞きませんでした。ゲリラ豪雨や「経験したことがない風雨」などはつい最近の言葉です。写真愛好家たちは変化するものと変化しないものを見定めチャレンジしてほしいものです。入賞作品は、全国農業共済協会主催のコンテストで幾つも上位入賞を果たしています。自分たちの作品は全国に誇れる写真なのだという自覚を持ちたいものです。
次回も素晴らしい「長崎の農村」を見せていただくことを期待します。
審査委員長プロフィール
尾辻弥寿雄
1945年長崎市生まれ。
機関紙連合通信写真部を経て、2000年フリー。
日本写真家協会会員。
現代写真研究所講師。
最優秀賞作品
ほほえみ
川﨑信義さん
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優秀賞
おおきくなったら のりたいなぁ
後田ゆみさん
川は流れる
長浦敏雄さん
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特別賞
みごとに豊作
吉田文子さん
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佳作
朝だよ、全員集合‼
後田渉さん
早春の共同作業
金子善憲さん
早くお散歩に行こうよ
小山美和さん
ぼくも植える
酒井正義さん
ちょっと休憩
陣野政輝さん
郷
森山浩隆さん
棚田を守る
吉田次郎さん
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