第26回 入賞作品
2022.02.03
写真コンテスト総評
コロナ感染がようやく下火になった2021年の後半、全国の写真愛好家たちは待っていましたとばかり街や村に飛び出しました。応募作品も初夏から秋にかけての作品が多くみられ、写真愛好家たちの気持ちがそのまま反映しているようでした。今回の特徴は、特別に訴求力が強く唸らせるような作品でなく、確かな視点と持ち前の技術力を発揮しまとめた作品が主流となりました。このコンテストを支えてきたハイレベルで安定感のある作品が層をなしていることの証だと思います。ただ、過去の入賞作品のように、全国NOSAIの写真コンテストをリードするような破壊力のある作品が影を潜めたのは残念でした。いまだからこそ撮れ、数年後には当たり前になっていく作品です。そこに「長崎の農村」が色濃く見られるのです。自然はコロナウイルスなど意に介せず時間を刻んでいきます。それに呼応して農家も動いています。写真家たちも用心をしながらも委縮しないで動きたいものです。コロナ禍で、撮影意欲や写真に対するモチベーションの維持さえ難しかった今年でしたが、次年度は、大いに撮影意欲を発揮させ素晴らしい作を応募していただきたいと思います。
審査委員長プロフィール
尾辻弥寿雄
1945年長崎市生まれ。
機関紙連合通信写真部を経て、2000年フリー。
JRP代表理事。
日本写真家協会会員。
現代写真研究部事務局長。
最優秀賞作品
ソーシャル・ディスタンス
細沼 千和子さん
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優秀賞
急げ陽が昇る前に
吉田 隆さん
ぼくらの通学路
中村 冬樹さん
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特別賞
ドローンがやって来た
森本 孝さん
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佳作
楽しい農業体験会(5枚組)
一ノ瀬 昭豊さん
共存
長浦 敏雄さん
翔(かける)
吉田 省介さん
収穫の夜
村井 文明さん
パワー全開!
雨の日は
雨の日は
後田 渉さん
碧
森山 浩隆さん
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