第24回 入賞作品
2020.01.28
写真コンテスト総評
今年も力作秀作が多数応募され、楽しい審査となりました。特徴は上位3点が早々に決まりましたが、佳作候補が15点近くも残りました。テーマやコンセプトはしっかりしているのに技術が弱い、プリントがよければ頭一つ抜け出せたのになど、コンテストならではの競り合いでした。応募作品は家族や農民など人物写真に優秀な作品が集まり、風景写真が弱くなっていました。従来の風景写真に見られる名所の証明写真では、多様化する写真には置いてけぼりになりそうです。「ダイナミックに変化する自然」「社会性のある風景」で捉えると新しい風景写真が誕生するでしょう。 また温暖化や異常気象が叫ばれる中、直接影響を受ける農村を対象とした公募展に関連作品が見当たらなかったのが気になりました。嵐の中で写すのがいいとは言いませんが、どんな影響が出たのか農民の立場に立って記録することは、「長崎の農村」という大きなテーマに即したものだと思います。
今回応募に高校生の作品がありました。残念ながら入選はしませんでしたが、若い人たちが関心を持ったことにうれしさを感じます。今回の結果に諦めないで、来年もぜひチャレンジしてください。期待して待っています。
審査委員長プロフィール
尾辻弥寿雄
1945年長崎市生まれ。
機関紙連合通信写真部を経て、2000年フリー。
JRP代表理事。
日本写真家協会会員。
現代写真研究部事務局長。
最優秀賞作品
腰を屈めて
後田 渉さん
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優秀賞
お蔵入れが終わって
川﨑 信義さん
お手伝いしましょうか?
井上 克幸さん
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特別賞
コスモス園の天空
陣野 政輝さん
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佳作
初めての収穫
崔 修麗さん
協同作業を終えて
矢津 充浩さん
特別招待席
長浦 敏雄さん
共同作業
金子 善憲さん
了(しまう)
森山 浩隆さん
ぼくらもワンチーム
後田 ゆみさん
台風の大きな爪痕
吉田 隆さん
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