第27回 入賞作品
2023.02.24
写真コンテスト総評
この2、3年のコロナ禍で行動制限を強いられてきた写真愛好家たちは、撮影現場からどんどん足が遠のいていきました。中には写真そのものをやめてしまった方々もいます。写真愛好家たちは撮影の中でモチベーションを高め感性が研ぎ澄まし作品に反映してきます。しかし、シャッターが押せない状況が長く続くとベテランでさえ気持ちがなえ写真への意欲が落ちてきます。新人はなおさらです。そんな状況の中で、応募していただいた写真愛好家たちに拍手を送りたいと思います。 今年の特徴は、ベテランたちがしっかりと安定した力を発揮し入賞作品を作ってきました。困難な状況でもシャッターを押す機会を見つけ創作に努力してきた表れです。遠くへ出掛けなくても祭事が中止となっても農民や農村の日常を丹念に観察し作品としています。最優秀賞の「お盆花(千日紅)の出荷準備」に代表されるように特別な行事でなくいつもの農村風景なのです。どんな時にでも大地を耕し作物を作るという農民の日常です。長い年月を連綿と積み重ねてきたエネルギーを感じます。それこそ農民の力です。写真がそこに依拠できると、どんな時代でも素晴らしい作品が創作されるでしょう。
審査委員長プロフィール
尾辻弥寿雄
1945年長崎市生まれ。
機関紙連合通信写真部を経て、2000年フリー。
日本写真家協会会員。
現代写真研究所講師。
最優秀賞作品
お盆花(千日紅)の出荷準備
吉田 隆さん
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優秀賞
見上げると~影絵の世界~
後田 ゆみさん
棚田を走る長崎新幹線
川﨑 信義さん
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特別賞
見事なサツマイモ
髙田 喜三郎さん
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佳作
段々畑のレタス栽培(6枚組)
井上 克幸さん
赤い杭の上
中村 冬樹さん
農村での川遊び
田口 久敬さん
初めての田植え
森本 孝さん
買い出し
吉田 省介さん
地域総出作業
小川 美喜雄さん
鋸
森山 浩隆さん
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